Ubuntu20.04で固定IPアドレスを設定する
公開: 2023/07/02
家庭用ルータは一般的に、接続してきた機器に対してプライベートIPアドレス(以下、IPアドレス)を動的に割り振る。ルータの電源が何らかの原因で切れて再起動した際に家庭内の機器のIPアドレスは変更してしまう。今回はLinuxマシン(Ubuntu)にssh接続するためにIPアドレスを固定する。
現在のIPアドレスとネットワークインタフェースを確認する
IPアドレスとネットワークインタフェースの確認にはip
コマンドを使用する
ip addr show
1: lo: ...
2: enp0s316f6: ...
3: wlp3s0: ...
inet 192.168.11.9/24 brd ...
結果からUbuntuには192.168.11.9
が割り振られており、無線LANのネットワークインタフェースはwlp3s0
だとわかった。
設定ファイルの編集
デフォルトのネットワーク設定として/etc/netplan
ディレクトリにyamlファイルが配置されている。
01-network-manager-all.yaml
として保存されており内容は次のようなもの
network:
version: 2
renderer: NetworkManager
今回はオリジナルファイルは残しておいて新しく設定ファイルを作成する
cp 01-network-manager-all.yaml 01-network-manager-all.yaml.disabled
固定IPアドレスを192.168.11.100
に設定するyamlファイルは以下のようになった
network:
version: 2
renderer: NetworkManager
wifis:
wlp3s0:
optional: true
dhcp4: false
addresses: [192.168.11.100/24]
gateway4: 192.168.11.1
nameservers:
addresses: [192.168.11.1, 8.8.8.8]
access-points:
"wifiのSSID":
password: "wifiのパスワード"
最後にnetplanコマンドで設定を反映する
sudo netplan apply
つまづきポイント
固定IPアドレスを設定する際は設定ファイルのrenderer
をnetworkd
に変更する。NetworkManager
のまま設定しており30分ほど時間を溶かした、、
デスクトップUbuntuの場合はrenderer
にNetworkManager
を指定しないといけないっぽい。networkd
にするとIPアドレスは固定されるがネットワークに繋がらなくなってしまう。
nameservers
の設定でルータのアドレスと8.8.8.8
を指定することで固定IPアドレスでネットにもつながった